大学院の研究室が、全部英語なんです。
KEC Emi: 英会話、特にスピーキングを中心としたやりとりのための学習方法が知りたい、ということですね。もう少し具体的に、どんなことを考えていらっしゃるか、お話しいただけますか?
N.T.: 来年から大学院の研究室に入るんですが、留学生がいっぱいいて、日常会話が全部英語なんです。それで、研究のミーティングや発表も全部英語でやらなきゃいけなくて…それを見てて、まだ私はやってないんですけど、質疑もよくわかんないまま答えちゃったり、どう答えていいかわからないというのがあって、英語をちゃんとしゃべれるようになっておきたいなって思っています。自分の意思表示をちゃんとできたらいいなって。
KEC Emi: なるほど。これから入られる大学院の研究室で、ということですよね。
N.T.: そうです。
KEC Emi: わかりました。ではジャンルとしては『アカデミック英語』ということでいいですか?
N.T.: はい。
KEC Emi: 留学生が多いというお話でしたが、たとえば英語のネイティブが多いとか、アジア人のノンネイティブが多いとか、いかがですか?
N.T.: ネイティブの人はほとんどいなくて、アジア人ばっかりです。
KEC Emi: 中国人や韓国人?
N.T.: そうですね。あとはインド、パキスタン、スリランカとか。
KEC Emi: インド、パキスタン、スリランカ。そちらが中心ですか?
N.T.: そうですね、そのあたりが多いです。
KEC Emi: なるほど。日本人の割合はどのくらいですか?
N.T.: 半分半分って感じです。
KEC Emi: じゃあ日本人が半分と、残り半分がいろんな国から来た方ということですね。
N.T.: そうですね。
KEC Emi: なるほど。それで、ミーティングや発表が「全部英語」ということですね。N.T.さんご自身は「まだやってない」ということでしたが、ということは、その研究室に見学に行ったら皆が全部英語でやっていて、あの中に自分も入るのか…と思った、という感じですか?
N.T.: そうですね。その研究室にはすでに何ヶ月か通ってまして、そのときにミーティングに出たら英語が飛び交ってて、でも半分ぐらいわからない、みたいな感じで。普段のミーティングの会話も日常会話も、ほとんど聞き取れてないという感じがして。
KEC Emi: ほう。その「日常会話」というのは自己紹介や休憩時間の、まぁ雑談みたいなことですか?
N.T.: そうですね。
KEC Emi: それにはN.T.さんもすでに参加されているんですか?
なんとなくわかるけど、自分からは言えない。
N.T.: そうですね。1対1の会話はある程度わかるんですけど、他の人同士でちょこちょこ会話してるときに、ジョークとか、何でおもしろいのかな、とか。そういうところがちゃんとわかんなかったりとか。
KEC Emi: なるほど、なるほど。
N.T.: なんとなく話題はわかっても細かいところまではちゃんとわかんないから。
KEC Emi: 笑うポイントみたいなことですね。「え?今のおもしろいの?」みたいな。
N.T.: そんな感じですね。
KEC Emi: 日常会話にはそういうことが出てきますよね。
N.T.: はい。
KEC Emi: 一方で発表や質疑だと、割と型の決まったようなところが多いと思うんですけど、たとえば比較するなら、日常会話のジョークやアドリブのように型がないものと、発表のように型があるものと、理解度として、自分ではどっちが高いと思いますか?
N.T.: うーん、まあ、日常会話の方がわかる気がします。
KEC Emi: そうですか。
N.T.: 発表は専門的な内容が多すぎて、聞くだけではわからなくて、プレゼンテーション(スライド)を見てやっとわかる感じですけど、日常会話は、こういう内容の会話をしてるなっていうのは、なんとなくわかります。ただ、自分からは絶対言えない。なんとなく話している内容はわかっても、自分からは突っ込めない感じです。
KEC Emi: なるほど。話題がわかるという意味で、日常会話の方がよくわかるということですね。
N.T.: はい。
KEC Emi: でも言えない。そこが、お悩みポイントの「スピーキング」というところですね。
N.T.: はい。
(つづきます)
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