Wednesday, December 3, 2014

スピーキングが苦手です。第4回



「わかった!」という感覚は大事です。



KEC Emi:    すごいです。英語に限らず何でもそうなんですけど、ご自分で勉強方法を作ったり、工夫ができるっていうのは、ものすごく大きな才能です。

N.T.:          うーん。

KEC Emi:    N.T.さんにはそれがあるということです。誰に教えられたわけでもなく。もちろん教えられたらいけないってわけでもないんですけれど、やっぱり自分で編み出したものって自分にいちばん合ってるし、自分にとってすごく使いやすい方法なんです。

N.T.:          あぁー。

KEC Emi:    自分にはどういう方法が合ってるのかな、これをやってみよう、やってみた、できるようになった、ということが大事です。しかもその、なんとなくわかったようなわからなかった文章が、自分で考えたやり方によってわかった!っていう感覚。その感覚はきっと覚えてらっしゃいますよね?

N.T.:          いやぁ、うーん、そうかもしれません。

KEC Emi:    言語コーチングでは脳のお話をよくするんですけれど、その感覚を体験すると、脳では快感物質が出るんです。

N.T.:          はぁ。

KEC Emi:    論文を読みながら、この単語とこの単語がどうしてこういうふうにつながって、次の文章がこうなって、どうなってるんだろうってモヤモヤしていたものが、カッと噛み合う、みたいな。

N.T.:          あぁ、確かにそういうものですね。そうでした。

KEC Emi:    その体験は気持ちがいいので、また次やってみよう、という意欲につながっていくんです。それを知っているということはすごい強みですよ。

N.T.:          そうですか。

KEC Emi:    同じように、スピーキングにも、今モヤモヤしていて、あぁ言えなかったな、っていう部分があるわけですが、N.T.さんなら、いずれ自分のやり方でそれをカッと噛み合わせられると思います。

N.T.:          あぁ。

KEC Emi:    そしたら強いですよ。そこへ何とか自分を持っていけるように、どんな方法が合うのか考えて、試してみるっていうことがすごく大事だと思います。

N.T.:          はい。

KEC Emi:    あとは、書くということも英語でされていますか?

N.T.:          あぁ、そうですね。来年になると研究室全員に発信するメールを書かなきゃいけなくって。

KEC Emi:    メールですね。

N.T.:          はい。今のところは個人同士の連絡なんですけど、すごい簡単な文章をとりあえず書いて、いちおうこれで伝わるだろうっていうところで送ってます。

KEC Emi:    なるほど。では「書き」に関しては、今のところはそんなに困ってない感じですか?

N.T.:          そうですね。

KEC Emi:    わかりました。「読み・書き・聞く・話す」。これを4技能と言ったりしますが、今日N.T.さんが悩みとして持ってこられたのは「話す」でした。自分では「話す」がいちばん苦手と感じている。あと3つ、「読む」「書く」「聞く」はどういう順番になりますか?

N.T.:          「聞く」がいちばん優先で、次が、なんだろう…。でも、「読む」はそれなりに何とかなるので、やっぱり「書く」が先だと思います。

KEC Emi:    じゃあ苦手な順番としては、「話す、聞く、書く、読む」という感じですか?

N.T.:          そうですね。

KEC Emi:    わかりました。その他に気になっていることは?


引っかかると、止まっちゃいます。



N.T.:          あぁ、院試のときにちょっとTOEFLを勉強したんですけど、語彙のレベルが高くて、読むときに単語で引っかかってたんです。話すときも、ある単語が「これどういう意味なんだろう」ってずっと引っかかっちゃって。そこで細かいところまでつかめてないのかなって思ったりとか、結構そういう引っかかりがありました。

KEC Emi:    「引っかかる」という表現ですが、「これ何だろう」という単語があると…

N.T.:          そう、そこで止まっちゃうみたいな感じで。でもTOEFLの文章はそんなに難しくなかったんで、引っかかったのは専門用語的なところです。

KEC Emi:    なるほど。TOEFLの本番はもちろん、辞書は使えなかったと思うんですけど、たとえば辞書が使えるような場合に、そういう引っかかりに出会ったら、どうしていますか?

N.T.:          えーと、時間がないときはすぐに辞書ひいちゃうんですけど、とりあえずは一通り読み通して、それから引っかかるところをチェックしていって、で、どうしてもわかんなかったら調べて、もう一回読み通しています。

KEC Emi:    じゃあザーッと見て、辞書を使わずに行けそうだったらそのまま行く。

N.T.:          はい。

KEC Emi:    何回も出てきて気になるとか、想像でカバーできないなっていうときだけ辞書をひく、という感じですか?

N.T.:          そうですね。

KEC Emi:    うん、なるほど。良いと思います。ちなみに辞書はどんなものをお使いですか?

N.T.:          前は電子辞書使ってたんですけど、最近はインターネット上の辞書でWeblioです。

KEC Emi:    わかりました。気になっているのはそんなところですか?

N.T.:          そうですね、だいたいそんな感じです。

KEC Emi:    わかりました。そうですね、実際にN.T.さんが研究室で使っている英語を聞かせてもらうと、いま伺った内容やご自身の評価とはまたちょっと違うことが出てくるかもしれないんですけれど。今日のところはいま伺った内容から私が考えたことをお話していこうかなと思いますが、いいですか?

N.T.:          はい、お願いします。


(つづきます)

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