Sunday, January 25, 2015

ニューヨークの大学院で「英語がひどい」と言われました。第2回



指摘を受けて、グサッと来ました。



KEC Emi:    ライティングについては、特に印象に残っているのが、先学期受けられたクラスの、厳しい、細かい先生ですね。言ってみれば、ダメ出しをされた、と。

Michiyo:     そう、そうですね。ダメ出しをされて。「あなたの言ってることはわかんない」って言われて、 笑 ひぇー、みたいな。

KEC Emi:    それは留学を始められて、1年ぐらい経ってからの出会いっていうことですよね?

Michiyo:     そう、そうですね。先学期なので、2年目の秋学期のクラス。

KEC Emi:    なるほど。ではその前、最初の1年の間は、そういうこともなく、順調に進んでいたということでいいですか?

Michiyo:     いや、順調ではなくてですね。笑 クラスによって、先生の英語の捉え方が違うので、そんなに細かく突っ込まない先生もいるし。でもそこまでの先生には出会ったことがなかったですね。レポートを出しても、基本的には論点がきちんとしてれば評価してくれて。でも1回、グループワークでネイティブに「Michiyoの英語はひどい」って言われたことはあるんですけど。

KEC Emi:    えぇっ。




Michiyo:     そうなんです。なので、ライティングがそんなに上手じゃないっていうのは自分でもわかってて。笑 まぁグループワークだとその内部でCorrect (訂正)されたもので、先生に出したものはそんなにひどくなかったと思うし。おそらく今までの先生も、たぶん授業中にしゃべりが下手っていうのは知ってて、でも、おそらくネイティブじゃないっていうことを考慮して、そんなに細かく英語は見てなかったと思うんですね。

KEC Emi:    はい。

Michiyo:     なので、まぁこれまで何とか過ごせてきたんですけど。たぶん英語がひどすぎたとは思うんですけど、笑 もーのすごい細かい、その先生は特にものすごく突っ込まれて、あんな先生は初めて会ったので、ちょっとグサッて来たので。

KEC Emi:    来ますよね、それはね。ではライティングの方は、先生と、グループワークの中で、クラスメートに指摘をされたことがある、ということですか?

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    スピーキングについても、「下手だな」とか「モゴモゴ」、「何考えてるかわからないと思われそうだ」っていうお話だったんですけど、これもどなたかに何か言われたことがあるんですか?


会話も、不完全燃焼です。



Michiyo:     そういう心理的な面で、ちょっと話せないとか、モゴモゴしてしまうっていうのは、あくまでも自分の感覚なんですけれども、一方で、話すと、やっぱり理解されなくって、二度言い直されたりとか、何度も何度も聞かれて、何度も何度も同じことを繰り返したりとかっていう経験が何度もあるので、たとえ反応したとしても、たぶん発音が悪かったりっていう関係で、理解されにくいのかな、とか。あと、話そうとすると、もう話そうとすることが、バーって出てきちゃって、それが日本語で出てきてしまったりとかして、「あぁっ」と思って、それを英語に変えようとするともうそこでテンパっちゃったりとか。あとは、話してるときに単語が出てこなくって、「なんだろう、何だっけ」と思って、それを言い換えようとするんですけど、その言い換える単語も見つからなくって…とか言ってるうちに、時間だけが経ってしまって、「まぁまぁ」みたいな感じで、会話を終わらせてしまったりとかして。

KEC Emi:    はいはい。

Michiyo:     会話を途中で終わらせてしまったりとかすることがあって、自分としてはすごい不完全燃焼で。英語で話すといつも不完全燃焼な感じがする、っていうイメージです。

KEC Emi:    わかりました。ではご自身の中で、思っているだけのこともあるし、そうではなくて、実際に伝わらなかった経験というのもおありなんですね。

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    「こう聞き返されたから、自分の何かが悪いんだ」とか、「こう直された」とか。

Michiyo:     そうですそうです。はい。

KEC Emi:    それを、割とたくさん溜め込んでいらっしゃる感じですね。

Michiyo:     そうですね。はい。

KEC Emi:    なるほど。それから、話そうとすると、日本語が先に出てくるっていうところも、ご自身では気にかかっているところなんでしょうか?

Michiyo:     そうですね、やっぱり時間がかかるので。でも、あの、最近少しだけ、その日本語が出てくるっていうことは減ってきたような気がします。以前は話そうとすると、まず日本語が出てくるので、それを変換しないといけなくって、どうしても話すスピードがゆっくりになって、考えながらになるんですね。そうするとモゴモゴしてしまうし、相手にも待ってもらうことになるし、相手も理解しにくそうだし。日本語で来たものを英語に変換できないときもあって、結局会話が中途半端で終わってしまうみたいな経験が、すごくいっぱいあります。

KEC Emi:    わかりました。先ほど、ライティングのお話では、ある先生に出会って具体的に指摘をされた、それ以前と以後で区切りがありましたよね。

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    スピーキングについてはどうですか?最初の1年間と、その先生と出会ってから、スピーキングにも何か心理的な面で変化って起きてますか?それともその前からずっと変わらずあるものですか?

Michiyo:     スピーキングについては、その前からずっとあるものです。波があって。1年目のときは、そもそも発音も悪かったのかな、聞き返される機会が多かったんですけど、去年の夏に3ヶ月間、英語しか話せないような状況にあって、そこから戻ってきたときは話すことがそこまで苦ではなくなってたっていうか。話すのは下手なんだけど、発音がもっとクリアになっていただけだと思うんですけど、話し方に少し変化があったのかなって自分では思っていて、そこから少し、話すのが前ほど苦ではなくなった感じはします。

KEC Emi:    なるほど。

Michiyo:     ニューヨークにいると、日本語で話す機会もすごくいっぱいあって。日本語で話していると、英語のレベルが途端に落ちるっていうのは経験しているので、まだすごく不安定なんだなって思いますね。


(つづきます)


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