初めからオフになっちゃうんです。
KEC Emi: わかりました。あと、事前に書いていただいたものの中に、「ネイティブの中でも聞き取りやすい方とそうでない方がいる」っていうのがありましたが、このあたりどうですか?
kj: あ、それは本っ当にありますね。ネイティブでも個人差がものすごくあって、特に傾向としてありがちなのが、男性の低い声、しかもモゴモゴした話し方が苦手です。クラスメートで一人、結構良くしゃべる子がいたんですけど、2-3分しゃべって、ほとんどわかんない、みたいな。笑
KEC Emi: 笑
kj: 女性の高いピッチだと、すごくよくわかるんですけど。
KEC Emi: そのクラスメートの男性の低い声の方ですけど、他のクラスメートたちはわかってるようでしたか?
kj: まぁネイティブ同士はわかってるみたいでした。笑 あ、でも日本から留学してる友達に聞いたら、「あぁ、彼の英語ちょっとわかりにくいよね」って言ってくれたこともあって。
KEC Emi: 共有されたんですね。そういうの、大事です。その方以外にも、男性の低い声で、同じように感じられたことがありますか?
kj: ありますね。半分くらいはもしかしたら苦手意識かなとも思うんですよ。初めてしゃべったときに、「あ、この人の英語わかんないな」って刷り込まれちゃうと、なんて言うんだろう、こう、オフになっちゃう。で、そうなった瞬間に「あー、来ちゃったー」みたいな感じで。笑
KEC Emi: 笑 はい。
kj: こっちの英語って、たぶん言い出しが大事ですよね。始めがたぶん大事なんですけど、その時点でオフになっちゃうから、わかんなくなっちゃうのかなって気がします。
「ずっと勉強していて、なぜ俺はできないのか」。
KEC Emi: なるほど。指導教官は、「男性の低い声」に当てはまるタイプですか?
kj: あ、いえ。女性の方で、ピッチは高いんですけど、だけど、むちゃくちゃ“リエゾン”使うので。それでわかんないタイプです。
KEC Emi: ではこの指導教官に出会ってから、「この人の英語は聞き取りにくいな」と思い始めたのっていつ頃ですか?他の女性の英語が割と聞き取りやすい中、「この人は“リエゾン”をよく使うから聞き取りにくいんだな」って。
kj: 「わかんないタイプの英語だな」と思ったのは、最初のセメスターから。初めからですね。これまで5セメスター授業受けたんですけど、他の先生と比べて、なんとなく自分の中でものさしというか、“わかりやすいランキング”があるので。
KEC Emi: 笑 なるほど。ただ、“リエゾン”に気づかれたっていうことがすごいなと思ったんですよ。「男性の低い声」っていうのは声質のお話なので、英語とは関係がないですよね。でも指導教官に関しては、声ではなくて、さらに英語の使い方や表現についていろいろある中で、「言葉がくっついている」っていうところ、そこに気づかれたっていうのは、すごく分析として詳しいなと思います。何か思い当たることはありますか?
kj: うーん、どうなんだろう。実はですね、リスニングの苦手意識っていうのはアメリカへ来る前から持ってたんです。たとえばTOEICとかって、だいたい皆「リスニングの方がグラマーより良い」とかって言いますよね。
KEC Emi: あぁそうですね。笑
kj: 僕はそれ1回もなくて。ずーっとグラマーの方が良くて一貫していて。笑 「なんでなんだろう」って思ったこともあったし、TOEFLとかを受けても、リスニングの方ができてないってこともあって。そういう意味で、苦手意識があったんですね。日本にいたときから、「なんでだろう」「ずっと勉強していて、なぜ俺はできないのか」っていう。笑
KEC Emi: 笑
(つづきます)
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