これじゃあダメだと思って、いろいろやりました。
kj: はい。 「やっぱりこれじゃあダメだな」と思って。 『American Accent Training』って本も買って、オンラインのサービスとかも頼んだりして、アメリカンアクセントのトレーニングとか、半年ぐらいはちょっとやったりしたんです。
KEC Emi: なるほど。じゃあ順序としては、アメリカに来られて、やっぱりアメリカ英語のリスニングが苦手だなっていうことになってから、じゃあ音声について調べてみようとか、トレーニングを受けてみようとかっていうことをご自分でなさったということですね?
kj: そうです。はい。
KEC Emi: おぉ。それはすごいですね。
kj: いやぁ、そのぐらい、「これじゃあいかんなー」と思ったんです。
KEC Emi: それはアメリカへ来られてすぐのお話でしたか?
kj: すぐですね。はい。
KEC Emi: リスニングの対策として他に何かされたことはありますか?ここまでのお話で出てきたのは、シャドウイング、ニュースを聞く、アクセントの本、ネットを使ったサービスでしたね。他にもありますか?
kj: そうですね、あと強いて挙げるんだったら、こっちに来る前と来てからの少しの間ですけど、TOEFLを受けなきゃいけなくて、そのリスニング対策として、リスニング対策本を使って、自転車こぎながらシャドウイングしたりとか。
KEC Emi: それはどういうものをどういう感じで聞いていたんでしょうか。
kj: BBCの5分ぐらいの短いポッドキャストがあるんですけど、それをやったこともありましたし、英検の本とセットになっているCDをiPodに入れて、TOEFL対策のシリーズ本の、リスニングのやつを買って、それもiPodに入れて、大学までの片道20分、自転車こぎながら聞いたりとか。
KEC Emi: 自転車で聞きながらシャドウイング…ということは、走りながらブツブツ言ってる感じですか?
kj: 完全にアブナイ人ですよね。笑
KEC Emi: 笑 でも英語教育的にはすごくそこ大事なところなので。声にも出していらっしゃったってことですよね。
kj: そうですね。
「得意」と「苦手」。
KEC Emi: 声に出すのは良いことです。では、たとえばそこで聞き取れなかった、シャドウイングでついていけなかったっていうときには何かされてましたか?
kj: そうですねー。スクリプトを後で確認するっていうことですかね。たとえば時間があるときに「あそこ何て言ってるんだろう」ってパラパラと見ていって文字で確認してました。「あーそうか。こう言ってたのか」と思ったり、「そんなこと言ってないじゃん」って思ったり。笑
KEC Emi: 笑 そうですね。賛成できないこともありますよね。
kj: 笑
KEC Emi: ここまでに伺ったお話をまとめると、読み書きに対しては得意な意識があって、一方、「聞く」「話す」、特に「聞く」に関してはすごく苦手意識があるということでしたね。リスニング対策として、ニュースを聞くとか本を買うとか、iPodに入れて自転車乗りながらブツブツ言うとか、笑 今までにいろんな対策をされてきた。アメリカに来る前に日本で受けていらっしゃった教育の中で得た情報で、いま役に立っているものもあるということでしたね。
kj: はい。
KEC
Emi: 「聞く」の中でも特にご自身が重要だと感じていらっしゃるのが、研究に関するお話で、その中でも専門用語を使わない、いわゆるくだけた会話であったりとか、むしろ簡単な表現になったときに「苦手だな」と感じる。また、会話の相手に対しても「苦手」があって、たとえば声質や話し方の特徴によって、得意と不得意が分かれている、ということですね?
kj: はい。
KEC Emi: 「苦手」な相手の中でも指導教官はすごく重要なので、この方との会話で理解が深まると、満足度が高まるのかなという感じがありますね。
kj: はい。
KEC Emi: あと、ESLに定期的に行ってらっしゃって、そこでは特に問題がない、と。 こうして見ていくと、kjさんが「得意だ」と思われている部分と「苦手だ」と思われている部分がすごく乖離しているような気がするんですけど、いかがですか?
kj: そう思いますね。今そう言っていただいて、「なるほど、そうだな」と思いました。
KEC Emi: そうですね。話してみると「そうだったんだな」って思いますよね。
kj: そうですね。
KEC Emi: 特に「苦手」と思われているものとして、“リエゾン”が大きいようですね。
kj: いやー、本当そう。本当にそれが苦手です。
KEC Emi: これは指導教官に直結するところでもあるので、ここを何とかできるようにしていくと、指導教官への「苦手」も解消されそうな感じですか?
kj: 本当にそうです。
KEC Emi: なるほど。わかりました。ではここからは、お話を伺う中で私が感じたことを3つ、お伝えしていこうと思いますけど、よろしいですか?
kj: お願いします。
(つづきます)
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