Wednesday, February 4, 2015

ニューヨークの大学院で「英語がひどい」と言われました。第9回(終)


意識的に、褒めることを増やしましょう



KEC Emi:    「これでもマシになった」っていうのは、アメリカ文化の影響がありますか?

Michiyo:     アメリカ文化の…、いや、年なんじゃないかと。笑

KEC Emi:    笑 丸くなった?

Michiyo:     笑 アメリカ文化の影響はもちろんあります。言われたとおり、私、結構マイナスの部分をいつも見ちゃって。

KEC Emi:    はい。

Michiyo:     これまでは、マイナスな部分に目が行きがちだったんですけど、アメリカはそうじゃないですよね。マイナス部分ってあんまり触れないし。良いところを口に出して、表現して、ポジティブだなぁってすごい思います。笑

KEC Emi:   

Michiyo:     それでも結果的にはできちゃうので、マイナスを見て、100%にするんじゃなくって、ポジティブに、良いところを引き上げていくっていうのも大事なのかなと思ったりはしました。

KEC Emi:    そうですね。アメリカ文化では、すごく褒め合って、良いところを伸ばしていきますね。日常の中で褒めてる場面も、日本よりもアメリカで生活している方がずっと多いです。たとえば「髪型が変わった」でも、「服の色がどうだ」とかでも、なんでも褒められてる。

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    せっかくその環境にいらっしゃるので、それをちょっと意識的に拾って、少しずつMichiyo さんの生活の中で、なんでもないところでも褒めるようにしてみてください。とりあえず他の人を褒めた方がやりやすいと思うので、他の人を褒めることから始めて、徐々に自分にもそれを向けていくっていうようなことをされていくと、英語についても、「こんなことができてる」、「今日は十分話した」、「よくできたじゃない」って、自分の肩をポンポンと叩いてあげられる機会っていうのができてくると思うんですね。

Michiyo:     そうですねー。

KEC Emi:    絶対にできてるんですよ。ご自身が思ってるより絶対できてると思います。私、見せていただきたいぐらいです。

Michiyo:     笑 とんでもないです。笑

KEC Emi:    絶対そうです。そうでなければ、大学院のクレジットってそんなに簡単にくれませんよ。

Michiyo:     うーん、いやぁ…笑

KEC Emi:    「先生が優しかった」とか、「英語は見ないでくれた」とかおっしゃいますが、そんなはずないんです。大学院の教授ってそんなに甘くないです。

Michiyo:     うーん。

KEC Emi:    先生自身のプライドもありますし、プログラムのクオリティを守るためにも、落とすべき学生は落としているはずなので、ここまで結果を積んでこられているということは、自信を持っていいと思います。

Michiyo:     はい…。そっかそっか。ありがとうございます。

KEC Emi:    絶対そうです。

Michiyo:     はい。笑

KEC Emi:    たとえばこの5月の卒業までの期間に、授業の中でも、日常生活でも、他の人たちが褒めてる場面を意識して拾って、そこから褒め方を盗むようにされていくと、ちょっとずつ変わっていくかなという感じがします。

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    あと、ニューヨークシティですと、英語の環境としては日本人を含めノンネイティブが多いですが、今後、お仕事をされる場所によって、今と同じような環境になるのか、たとえばもっと外国人の少ないエリアに就職なさって、周りはネイティブだらけっていうような環境になるのか、それによって、ずいぶん状況が違ってくると思うので、



Michiyo:     そうですね。

KEC Emi:    またそれに応じた変化っていうのも必要になってくるかもしれません。もし何か発生したら、その時はまたご相談いただければいいかなと思います。

Michiyo:     はい、わかりました。ありがとうございます。

KEC Emi:    何か全体的に、ご質問とかコメントとか、いかがですか?



今までに考えたことがない視点でした。



Michiyo:     そうですね。自分の英語についてこんなに話すことが今までなかったので、話してみて、具体的にアドバイスいただけたこと…。評価が厳しいっていうのは…。

KEC Emi:   

Michiyo:     あと、英語で、日本語のようには話せてないってことを気にしすぎなくってもいいっていうのは、確かにそうなのかなって。日本語で話している内容と、英語で話そうとしてることのギャップがありすぎて、っていうのは、確かにそのとおりなのかなっていう。今までに考えたことがない視点だったので、そこはすごいありがたかったですね。

KEC Emi:    そうですか。良かったです。その、ギャップっていう意味では、英語で考えるようにしているというお話でしたが、それはすごくいいと思いますよ。

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    一人になれるようなとき、たとえばシャワーを浴びてる間とか、電車に乗ってるときとか、声に出すか出さないかはその場によりますけれど、独り言とか、実況中継を英語でするといいですよ。

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    「今こういう人がいて、こういうことが起きていて」っていうのを、英語でどんどん言っていきます。どこでもできるトレーニングになりますよ。

Michiyo:     あぁ。

KEC Emi:    で、その中で、「あ、引っかかった」、「これが表現できなかった」っていうのを取り上げて、辞書を使ったり、書き出したりして、その実況を完成させる。これも、「達成する」ということですね。この場の実況をやってみよう、できないところがあった、調べた、出来上がった。「(肩をポンポンしながら)よくできた」。じゃあ次…っていうふうに、吊り上げないで、きちんと段階に分けて、11個達成していくっていうのが良さそうな気がします。

Michiyo:     わかりました、そうですね。ありがとうございます。

KEC Emi:    Michiyo さんのご自分に厳しいところは間違いなく長所だと思います。なので、それは生かしつつ、でも、たまにはちょっと緩めてあげるっていうようなバランスがとれてくると、かなり楽になると思います。楽になれば、英語も出やすくなりますから。

Michiyo:     はい、笑 わかりました。そうですね、やってみます。うーん。

KEC Emi:    笑 本日はありがとうございました。

Michiyo:     ありがとうございました。




セッション後のご感想



本日の相談セッションでは大変有難うございました。Emi さんには、セッション中に様々な角度から質問をしていただいて、自分の英語に対する考え方を振り返る機会にもなりましたし、私の発言に対しての客観的なフィードバックは、気づきも大きかったです。

最後にアドバイスいただいたように、英語で母国語と同じレベルで発信できることを期待しすぎない、自分にも相手にも厳しいかもしれないので、良いところを見つけるようにする、マイナスな部分を見てしまう傾向があるので、アメリカの文化に浸透している人への接し方(褒め方)などを取り入れる、などはぜひ実行してみようと思います。

重ねて、大変ありがとうございました。


(おしまい)


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