Sunday, February 1, 2015

ニューヨークの大学院で「英語がひどい」と言われました。第7回


少―し見方を変えていきましょう



KEC Emi:    考えるのは言語でも言語以外でもいいし、日本語でも英語でも構いません。ただ、日本語で実現できているレベルに、英語をいち早く近づけよう」と思いすぎない方がいいでしょう。今の段階では、このギャップを埋めるのはちょっと辛いかな、という気がします。

Michiyo:     はぁ。

KEC Emi:    英語で考えて、変換せずに出すときは、ギャップを感じないのでしょう。それはぜひ利用されたらいいと思います。

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    あとは、その、先生やクラスメートに指摘をされたっていうのも。

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    実は、私は良い経験と見ることもできると思ってるんですけれど、Michiyo さんにとっては悪い方にだけ働いてしまっているみたいですね。

Michiyo:     うーん。

KEC Emi:    それを経験したことによって、「また言われるんじゃないか」とか、言われてもないのに、「そう思われてるんじゃないだろうか」とか。

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    強烈な経験なので、「考えないようにする」っていうのは難しいと思うんですけれど、何かこう、良いように解釈していく、っていうのも、少しずつ、意識的に入れていかれるといいかなと思います。

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    たとえば、私もアメリカの大学院でクラスを持っていましたが、学生のペーパーを集めたときに、まあ数にもよりますけれど、そこまでの英語の添削をするって、もう、かなりの労力なので、基本的にはしないんですよね。笑

Michiyo:     笑 はい。

KEC Emi:    それをあえてしてくださるという意味では、親切な先生なのかな、とか。笑

Michiyo:     笑 …なるほど。

KEC Emi:    あとですね、先生の中で、Michiyoさんの書かれたものが、英語のせいで損なわれているという意識があったんじゃないかなと思います。

Michiyo:     うーん。

KEC Emi:    「本当に言いたいこと、本当にしたい表現を、この子は出せてないんじゃないか」、と。先生には、その本当のところを引き出したいっていう気持ちがおありだったんじゃないかな。そんな感じで、なるべく好意的に捉えていくということです。添削を受けるというのは、英語学習においてとても重要で貴重なことですから、その経験をあまり嫌な思い出にしないように、変えていってほしいなと思います。

Michiyo:     そうですね。

KEC Emi:    ここまでのところ、いかがですか?




Michiyo:     そうですね。自分の日本語と英語のギャップっていうのは、ちょっと意外でした。

KEC Emi:    そうですか。

Michiyo:     はい。あまり考えたことなかったっていうか。

KEC Emi:   

Michiyo:     笑 なので、言われてみて、「そうなのか。ああ、そうなのかな」と思いました。自分の受け入れ方次第なので。ま、気にしないっていうのも、そうなんですけど、やっぱちょっと気になっちゃいますよね。笑

KEC Emi:    そうですよね。そうです。これはもう、言うは易しですけど、行うは本当に難しいことなので。簡単だとは私も思っていません。でも、まず、半歩でも0.25歩でもいいんですけど、少―し見方を変えていくっていうことですね。

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    もちろん、日本語のレベルが高いというのはとても良いことです。ただ、それと同じ感じで英語をやろうと考えていらっしゃるから、目標が高すぎて辛いのかなということです。「英語のときは、もっと簡単な、拙い表現でも、遅くても、少なくても、いいんだ」っていうふうに切り離していかれると、少し気持ちが楽になるかなと思います。

Michiyo:     そうですね。

KEC Emi:    もう一つ、これは、「評価」について。Michiyoさんにとって「心理的な」っていうことがポイントになっているので、それに絡めてですが、たとえば今、質問をいろいろさせていただいた中で、「良いところ」っていうのを、あえてお聞きしたところが何箇所かあったんですね。

Michiyo:     はい。

KEC Emi:    というのも、Michiyoさんの方からお話しいただくと、出てくるのが、ダメなところ、できていないところ、下手なところ、…と。笑

Michiyo:    

KEC Emi:    それについては、すごくたくさんお持ちですよね。

Michiyo:     はい。笑


(もうちょっと、つづきます)


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